【完】溺愛男子の愛し方

「またやってる……」


「失礼しま~す」


そこに、鈴花とありすが来た


「またやったの?」


「二人してサボったから」


えへへと、私は答えた


「で、また言い逃れした……と」


「本当のことだし」


「それに付き合ったあんたも悪いわよ」


これ以上言い返すとうるさくなりそうだから、何も言わなかった


私たちは、隼人が座っている向かいのソファに座った


ドア側から鈴花、ありす、私と座った


「美音センパイ、本当に祐センパイと付き合ってないんですか?」


不意に、ありすが聞いてきた


「付き合ってないよ。あんな奴と付き合うとか、頭おかしくなりそう」


好きな時点で、頭おかしくなってるけど


「えぇ~?お似合いですけどね~」


「無駄よ、ありす。美音は本当のこと言わないから」


鈴花は、私が祐を好きなことに気付いている


それでも私は、隠し通そうと頑張ってる
< 27 / 159 >

この作品をシェア

pagetop