【完】溺愛男子の愛し方
「美男美女のカップルが誕生しそうだったのに……」
私は、その言葉に違和感を感じて、反論した
「私は、美女じゃないよ」
「美女でしょ?」
私が言ったことに、即座に反応したのは、鈴花だった
「美女ですよ~」
ありすも続けて言った
鈴花が更に続けて言った
「きれいな黒髪は肩ぐらいまであって、ぱっちり二重の目」
「シュッとした小顔に、スラっとした体。誰もが狙うその唇は、美しくてきれいです……」
ありすの目は、天井を見つめていた
「そこら辺の男には、勿体無いね」
二人して、私の特徴を上げた
「それで美女じゃないって言われても、受け入れられません」
ありすが気合を入れて言ったように、強く言った
「まぁ、あんたはそういう性格なわけなんだけど」
「祐が美男ならわかるけど、私が美女だなんて……」
「俺がどうかした?」
祐が、ソファの背もたれに両腕を置いて、後ろから声をかけてきた
「祐!」
私の身代わり、もう終わったんだ
思ったより、早かった