【完】溺愛男子の愛し方
鈴花 side
鈴花 side
私は修平に連れられて、屋上に来た
「ねぇ、修平……」
「二人の時は、その呼び方じゃないだろ?」
修平が、向けていた背中から顔を向けた
「……修、誰もいない?」
「見た所、いなさそう」
「なら、よかった……」
私は、息を吐いた
私が建物の壁に体を預けると、修は私の所に来た
そして……抱きしめた
「修?!」
「……ずっとこうしたかった。やっとできる」
「修……」
……こんな甘々な修、久しぶりに見た
「……愛してるよ、鈴」
「うん、私も……」
そう言うと、修の体が離れた
そして……唇を近づいてきた
私は、目を閉じた
……!
足音が聞こえた