【完】溺愛男子の愛し方
美音 side
美音 side
「……音」
……私を呼ぶ声が聞こえる
……誰?
「……音……美音!」
パチ……
私は呼ばれて、目を開けた
目を開けると、隼人が私の顔を覗いていた
「……隼人……?」
「やっと起きた。ほんと美音って、寝起き悪いよな」
「悪かったわね」
そう言いながら、いつの間にかかけられていた毛布を取って、体を起こした
すると、近くで話し声が聞こえてきた
「?何かあったの?」
「神崎がメガネ野郎と鈴花が屋上に行った後、男女二人組が屋上に向かったのを見たらしい」
「嘘!?」
それって、修平と鈴花がピンチじゃない!
「今、祐が神崎からいろいろ聞いてる」
「早くなんとかしないと。……それで起こしてくれたの?」
「祐が起こして来いって」
「そっか……。ありがとう、隼人」
私は寝ていたソファから降りて、身なりを軽く整えて、話し声が聞こえてくる方に行った