【完】溺愛男子の愛し方
「何も危ないことはしないよ。ただ……」
そう言いながら、佐々木くんの横を通って、成瀬さんの手を持った
「お礼をしたいと思って」
ん?
お礼??
「お礼?」
佐々木くんも驚いている
成瀬さんは、顔を真っ赤にしていた
「今日の朝、生徒会室の前で手紙くれたのって、君だよね」
「!覚えてて……」
あーなんかそんなことがあったような……
確かに“センパイ”とは呼んでいたから、一年生なんだろうけど……
にしても、彼氏がいるのに??
「……雪乃、本当なのか?それ……」
「……」
成瀬さんは、何も答えなかった
「そのお礼を言いたくて」
「お礼だなんて……」
祐には、答えた
「ありがとう」
そう言って、祐は笑った
「////」
成瀬さんは、顔を赤くした