【完】溺愛男子の愛し方
これ、修羅場になるんじゃ……
「お前、何勝手に浮気してんだよ!」
あぁ……なった
ていうか、浮気ってバレないようにしなきゃだから、ここでバレたらまずすぎるのでは??
「だって……橘センパイを好きになっちゃったんだもん!だから、私と別れて!」
いや、それは勝手すぎるよ
「ふざけんなよ!」
そう言って、成瀬さんを殴りにかかろうとした佐々木くんを祐が手で止めた
「落ち着いて。仮にも、君の彼女だろ?」
そう言って、祐は佐々木くんの動きを止めた
さすが、祐
「それから、成瀬さん。非常に言いづらいんだけど、俺には好きな人がいるから」
え……
「えぇー?!」
成瀬さんが大声を上げた
「まぁ、あぁなるよな」
隼人が呑気に言った
待って、待って
これって……
「それって、誰ですか?!」
どうやら、ライバル心を燃やし始めたらしい
……やばい雰囲気
私は、とっさに隠れようとした