【完】溺愛男子の愛し方
「仕事よ。祐が先に帰ったから」
「……一人でか?」
「そうだけど……どうして?」
私は、率直な疑問を言った
「一緒に帰ろうと思って……」
「////!」
再び、赤くしてしまった
顔が熱すぎて、鼓動が速くなっていく
「ごめん。仕事しなきゃだから、先に帰ってて」
そう言って、後ろを向いた
あぁ〜!
見られてませんように!!
「……俺も手伝う」
「えっ?」
聞き間違いかと思って、隼人の方を向いた
「俺も手伝う。一緒に帰りてぇーし」
「……」
「ほら。さっさと終わらせて、帰るぞ」
「……うん」
半ば強制的に一緒にやって、生徒会室を出た
その頃には、日が暮れかけていた
「すっかり遅くなったな」
「ごめんね、隼人。手伝ってもらっちゃって」
「いいって。気にすんな」
私は手伝わせてしまったことに、申し訳なく思っていた