【完】溺愛男子の愛し方
鈴花 side
鈴花 side
放課後
私は先に帰って、着替えてから駅に向かった
今日は、久々のデート
自分らしくない、ピンクのふりふりワンピースを着て、おめかしした
少しして、待ち合わせの駅に着いた
……あと20分
早くに来ちゃったな……
修、来るかな?
副会長だし、祐の仕事回されてるだろうし……
きっと忙しくしてるよね
それからキョロキョロしたり、数十秒置きに携帯を見たりと、ソワソワしていた
数分後……
「鈴!」
修が走って、こっちに向かってきた
修は、メガネをしていなかった
「お待たせ……」
「走ってきたの?」
「間に合わないと思って……」
修は息を切らせながら、膝に手を置いて言った
「……ありがとう、修」
そう言うと、折っていた体を元に戻した
「……鈴……」
「ん?」
修は起き上がって私を見た瞬間、固まってしまった