【完】溺愛男子の愛し方
「おやすみ」 美音 side
美音 side
隼人は私の家の前まで送ってくれた
隼人とバイバイして見えなくなった後、私は家に入った
「ただいま~」
「おかえ……って、どうしたの?」
リビングに行くと、お母さんにそう言われた
「どうしたって?」
「顔、赤いわよ?熱でもあるの?」
嘘!
まだ赤い?!
とにかく、私は一人になりたくて、
「大丈夫だよ!気にしないで!!」
半ば強引に言い放って、二階の自分の部屋に行った
バタン!
私は勢いよく閉めて、ドアにもたれかかって、ドキドキを抑えようとした
鼓動……うるさい……
すると……
「おかえり、美音」
私のベッドで横になっていた祐が笑顔で言った
雑誌を片手に……
「祐!!」
祐の存在、忘れてた……
説教しなきゃって、ずっと思ってたのに
「今日は反省してもらうよ!」
「え~?……嫌」
「そんな本気で嫌そうな顔しないの」
「……どうしても?」
「もちろん」
「……」
今にも泣きそうな顔をした