【完】溺愛男子の愛し方
「……」
私は、目を逸らした
惑わされるな、私!
これは演技、嘘!!
チラッと、横目で祐を見た
「……」
さっきから、ずっと泣きそうな顔をしている
まるで、子犬のように
……あぁ、もう!
「わかったから、そんな顔しないで!」
「……じゃあ、怒らない?」
「……」
私は、プイッと顔を逸らした
すると、祐がいつもの笑顔に戻って、
「やっぱり、美音は優しいね」
と、調子良く言った
はぁ~
祐にだけ弱い私を、誰かしばいてください
「……美音」
いつの間にか、上半身を起こしていた祐に呼ばれた
「……おいで」
手を広げて、祐は言った
「……」
私は、近くに行った