【完】溺愛男子の愛し方
しばらく二人で何も話さないでいると……
「美音~!」
下から、お母さんの呼ぶ声が聞こえてきた
「はーい!」
私は祐の手を振り払って、立ち上がった
ドアを開けて、顔を出した
「ご飯できたわよ~。降りてらっしゃい」
階段の下から、お母さんの声が聞こえてくる
「はーい!」
私は、祐の方を振り向いた
「行こう、祐」
「……うん」
笑って、祐も来た
二人で一階に降りて、食卓をお母さん、お父さん、私、祐で囲って食べた
全てがいつものことだった
でも、一つだけ違うことは……いつもよりもドキドキすること
夜ご飯を食べ終えて、ソファに座っていた私に祐が近づいて言った
「お風呂沸いたよ」
「先に入ってきていい?」
「うん」
私は、お風呂に入った
「はぁ~」
髪や体を洗った後、湯船につかって、疲れを追い出すかのようにため息をついた
しばらく経って、心臓がある所に両手を置いた