【完】溺愛男子の愛し方
「祐!祐ってば!」
しばらく揺らしていると、祐が目を開けた
「ん……美音……?」
「お風呂空いたから、入ってきて」
「あぁ……ありがとう」
祐は体を起こして、下に降りていった
祐を一人で生活させると、大変なことになってしまいそう……
と、どうでもいいことを考えたりしながら、祐の帰りを待っていた
数十分して、祐が帰ってきた
「おかえり」
「ただいま。さっきはありがとう」
「いいえ」
祐は、ベッドに座っている私の隣に座った
「……寝よっか」
「……一緒に?」
「うん」
「いつも私と寝てるじゃん……飽きないの?」
「美音だから、一緒にいたいの」
そう言って、抱きしめられて、祐はベッドにダイブした
「電気、消してくる」
祐は起き上がって、電気を消して、再び入ってきた
「……おやすみ」
私は諦めて、素直に言った
なぜか、心の中がモヤモヤしていて、これ以上起きていたくないと思った
「うん、おやすみ」
そう言って、祐は私のおでこにキスをした
いつもやってくれることをされて安心したのか、スッと夢の中に入っていった