【完】溺愛男子の愛し方
「家族」 美音 side
美音 side
「美音」
「ん……」
私はいつも通り、祐に起こされて目が覚めた
祐が隣にいるのもいつも通り
……通りなんだけど
「あうー」
背中の方から、祐じゃない声が聞こえてきた
私は起き上がって、後ろを見た
「……この子は?」
私と祐の間には、四つん這いになっている赤ちゃんがいた
「俺と美音の子」
「……誰の子?」
私は、無視して聞いた
「無視するんだ……ひどい」
「さっさと質問に答えて」
「……この子は、秋姉の子どもだよ」
「秋お姉ちゃんの?」
秋お姉ちゃんは、隼人の年の離れた姉で、私と祐のお姉ちゃんでもあった
「可愛い」
「聖矢って、名前だって」
「聖矢くんか~……」
……ん??