【完】溺愛男子の愛し方
私は、聖矢くんを抱っこした
……ちっちゃい
「まぁーあ!」
聖矢くんが嬉しそうに笑った
私もそれにつられて、笑った
祐がそれに見惚れているとも知らずに
「そういえば、隼人はいなかったのかな?」
「家には寄ったけど、誰もいなかったって言ってた」
こんな時に限って、どこ行ってんだか
「今日の朝ご飯、何がいい?」
「ある物でいいよ」
「わかった」
「あ、聖矢くんのご飯……」
赤ちゃんなんて、初めて抱っこしたぐらいだから、知らないことが多い
「ミルクなら、作り方もらってきた」
用意周到だね、秋お姉ちゃん
「美音、作ってくれる?俺、朝食作ってるし」
「わかった」
私は、聖矢くんを抱っこしたまま、祐と下に降りた
「……なんか」
リビングに入った時、後ろで祐が口を開いた
私は振り向いて、祐を見た
「美音がお母さんっていいね。いい奥さんになりそう」
「////!」
祐にそう言われて、赤くなってしまった
いい奥さん……
言われたことを思い出しただけで、顔が熱くなってしまう