【完】溺愛男子の愛し方
「まぁー?」
いつの間にか、聖矢くんにほっぺを触られていた
「……」
でも、祐との子どもがいたら、幸せなんだろうな
そう思うと、今から幸せな気分になった
私の顔を見ていた聖矢くんも嬉しそうに笑った
「聖矢くん、どこで待ってようかな?」
家に、赤ちゃん用のベッドなんてないし……
「秋姉がいろいろ持ってきてたよ」
そう言って、祐がキッチンから来た
いつの間に、そんなところに……
私がぼーっとしながら考えている内に、キッチンに行っていたみたい
「いろいろって?」
秋お姉ちゃん、本気で押し付ける気だったんだ……
「あっ、これはどうだ?」
祐はバッグから、赤ちゃんを抱っこする物を取り出した
確か、抱っこ紐って言うやつ
「これ付けて、おんぶしたら大丈夫だよ」
祐は、ニコニコと笑った
「……これは、恥ずかしいよ……」
「でも、聖矢を危ない目に合わせることもできないでしょ?」
「……」
……はぁ~
「わかった。そうする」
私は、聖矢くんをソファの上に下して、それをつけて背中に背負った
こんな感覚、初めてだよ……