【完】溺愛男子の愛し方

後は……食器だね


私は流しに行って、洗い物をし始めた


ずっと祐に働かせっぱなしもあれだからね


私が出来る時に、終わらせとかないと


私は流しに立って、しばらく洗い物をしていた


「美~音」


急に後ろから抱きつかれて、私の心臓が跳ね上がった


「!祐!」


驚かさないでよ!


「ありがとう。いろいろしてくれて」


「祐こそ、いろいろしてくれたじゃん。お礼を言うのは私の方だよ」


祐からお礼をもらうことなんて、何もしてないよ


「聖矢くん、寝たの?」


「うん。寝付くのに長くて、疲れた」


「お疲れ様」


「だから……俺の疲れを取ってよ」


「そんなのできないよ」


どうやったら、取れるかもわからないし


「それに今、お皿洗ってるから」


「じゃあ、それ終わるまでこうしててもいい?」


「……それ以上、邪魔しないなら」


「うん。しないよ」


それから祐が言った通り、私が終わるまでずっと抱きしめられてた


「……終わったよ」


「美音」


祐は私を呼んでから、私の顔を後ろに向けて、そのままキスをした


強く、激しく、荒く……ずっと私を待っていたかのようなキスだった


強く束縛されてて、逃げることなんてできなかった


長い長いキスから解放されると、私の息はもう上がっていた
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