【完】溺愛男子の愛し方
「午前中、ずっと聖矢に独り占めされてたから、次は俺の番」
そう言って、上手く立てなくなった私をお姫様抱っこして、ソファに寝かせてくれた
「ごめん。今回は、抑えられそうにない」
祐が、苦しそうに呟いた
そして、キスをされた
でも、今回のキスは違った
「っ!」
口の中に、舌を入れられた
これって……!
私はそれだけで、いろいろ察した
とにかく直感的に思ったのは、このままだと……襲われる
私はそう思って、祐の体を叩いた
抗おうとしたけど、抗える訳がなかった
しばらくして、ようやく離してくれた
「……今日だけは、許して」
私は息を荒くしながら、その言葉を聞いていた
「……美音?」
ウトウトしてきた
それに気づいたのか、祐が言った
「……ごめんね。ゆっくり休んでいいから。……おやすみ」
そう言って、おでこにキスをしてくれた
私はそのまま、夢の中に入っていった