【完】溺愛男子の愛し方
次に目が覚めた時には、夕方になっていた
「まぁーあ!」
目を開けると、目の前に聖矢くんがいた
「起きた?」
私は、体を起こした
祐が私の前で、聖矢くんを抱っこしていた
「祐……」
祐は、私の隣に座った
「さっきは、ごめんね。抑えられなかった」
「大丈夫だよ。疲れちゃっただけだし」
あのキスを祐とするのが、嫌な訳じゃないから
ただ、初めてだっただけで……
「今日の夜、秋姉来るって」
「そうなの?」
じゃあ、もうすぐ聖矢くんとお別れか……
ちょっと寂しいな
「夜ご飯、何がいい?秋姉も食べるみたいだから」
「じゃあ、秋お姉ちゃんが好きな、肉じゃがにしよ」
「そうだね」
作るのは、祐だけど
「じゃあ、聖矢をお願い」
そう言われて、聖矢くんを抱っこした
「うん。ご飯の支度、お願いね」
「うん」
短く応えて、キッチンに行ってしまった
私は、聖矢くんを見た