【完】溺愛男子の愛し方
あー!
こんな可愛い子とお別れだなんて……
秋お姉ちゃんは結婚して、引っ越しちゃったから、すぐに会える訳じゃないし……
……でも、また会えるよね
と、そこに……
ピンポーン
「秋姉かな?」
「私が出るね」
聖矢くんを一人にしちゃ危ないと思って、抱っこして玄関を開けた
「あっ、美音!」
「秋お姉ちゃん!」
久しぶりに見た
「久しぶりだね!元気にしてた?」
「うん!」
昔も今も明るい性格なのは、変わらない
「入って入って」
「お邪魔します」
秋お姉ちゃんをリビングに案内した
「美音ん家、変わってないねー」
「確か、秋お姉ちゃんが最後に来たのって、中学生ぐらいだっけ?私と祐が小学生で……」
「そうそう!懐かし~」
「2年前かな~?秋お姉ちゃんから結婚式の招待状もらったけど、丁度受験シーズンで……。祐と隼人と進学校に行く予定だったから、どうしても行けなかったんだよね……」
「お祝いの言葉だけで、十分嬉しかったよ。隼人はバカだけど、今があるのは美音と祐のおかげだし。それに今日、聖矢の面倒も見てもらっちゃったし、逆に私が謝らなきゃだよ」
「まぁー!」
聖矢くんが秋お姉ちゃんに、腕を伸ばした