【完】溺愛男子の愛し方

「明日は、二人でデートしよっか」


「えっ!?」


「だって、ようやく美音を独り占めできるし」


「聖矢くんが来る前から、独り占めしてたじゃない」


「一日でもできなかったら嫌」


子どもかっ!


「ねっ?デートしよ?」


「大体、私たち付き合ってないじゃん」


「そんなこと、関係ないって」


いや、こっちは大あり


祐はモテるから、嫉妬の目が来て怖いのよ!


ただでさえ、幼なじみとしてでもあれなのに、カップルだと思われたら尚更だよ!


いい加減、そのことを自覚して、わかってほしい


「……明日は、美音の行きたい所に行こ?」


「……なんで?」


「……美音、ちょっと悲しいんでしょ?」


「!」


「気づいてないと思ってたら、大間違いだよ。美音のこと、なんでも知ってるんだから」


……正直、バレてないと思ってた


悲しいよ


たった一日だけど、すっごく楽しかった
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