【完】溺愛男子の愛し方

……待って


それじゃあ……


『だから、祐には絶対に見つかるなよ。××駅の改札口前に集合な!』


と、無理やり会話を終わらせられた


……終わった


本当に見つかったら、ヤバいじゃん


しかも、水着の用意とかしないといけないし!


……明日、楽しめるのかな?


そして、憂鬱になりながら準備を終えて、迎えた次の日


楽しみだけど心配すぎて、余計に寝るのが遅くなり、現在、朝の7時半……


いつもより、早くに起きてしまった


すっごく眠いし……


でも、寝る気にもなれなくて、私は部屋を出た


一階に降りようとして、廊下を出ると……


隣の部屋……祐の部屋のドアが少し開いていた


そういえば昨日、私の部屋でずっと勉強してて、寝る準備が終わってからは自分の部屋に戻ったっきり、出て来たのを見てない


私も今日の準備をしてたから、部屋にいたけど


私は、興味本位で部屋を覗いてみた


祐は、机で眠っていた


……いつ起きるかもわからないのに、いつの間にか普通に入っていた


机中に広がって、周りにも散らかっている紙


その机の上で、眼鏡をかけた祐が寝ていた


眼鏡をかけた祐を見たの久しぶりだな


でも、何より……ここまで真剣に勉強している祐を初めて見た


頭いいけど、家で勉強している所はあまり見たことがない
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