【短編】出逢いがしらに恋をして 番外編 ジュリオ・サイド
昨晩、恥じらいながらも俺の気持ちに応えて、
切なげに声をあげていた彼女を思い出すと
性懲りもなく、身体が熱を帯びてくる。

あんなに我を忘れたのは、ずいぶん久しぶりな気がした。

ほんの少しだけ開いている、その可愛い唇をついばみたくなるが、今は、我慢。

ゆっくり寝かせてあげないと。

今日も仕事だ。

正直に言えば、このまま、このベッドの上で
ふたりで……抱き合って過ごしたいところだが。

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