【短編】出逢いがしらに恋をして 番外編 ジュリオ・サイド
ひよりがたったひとりで、遅くまで残業していた日。

健気に頑張る姿が愛おしすぎて、

思わず、彼女の髪に触れていた。

想いが溢れ出しそうになったが、必死でこらえた。

ここで、俺の気持ちをぶつけてしまったら、
これまでの彼女の頑張りに水を差すようなことになるかも知れない。

この仕事がひと段落するまでは、この気持ちは抑えておかなければ。
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