愛され妹っ。
優樹菜side
今日は、いろんなことがあった。
実は私が泣いてた理由は、もうひとつあった。
ピンポーン
「一瀬優樹菜さんいますか?」
防犯カメラから見ると、クラスメイトの森くんだった。
玄関までおりていくと、
「一瀬さん、コレ、今日のプリント‥‥あの、僕、突然なんですけど、一瀬さんのふわふわした所が可愛くて好きなんです!」
と、告白されて、いつもの事なのに、それはあまりにも突然で驚いて固まっていたら、
その後、腕を引っ張られて抱き寄せられた。
…‥!?
クラスメイトなだけで、特に接点もないのに、
こんな事されてるのに、
家には、誰もいなくて、自分でなんとかするしかなく
抵抗するけど、力では勝てなかった…
「ちょ。やめて!」
「ちょっと、俺の彼女に何してんの?優樹菜、大丈夫?
誰コイツ…」
パッと見上げると、
「え、優希人く‥」
「優樹菜の彼氏だけど。何、人の彼女に勝手に手ェ出してんの?」
「え、彼氏さんなんていつの間に…!?ファンクラブではいないって言ってたのに!」
え、ファンクラブ…?
じゃあ、この事、みんなに言いふらされるかも…と思うと
ヒヤッとした。
「一瀬さん〜!僕はショックだよ…!」と言って、慌てて逃げて行った。
明日から学校、不安だな…