愛され妹っ。

家を出て、みんなで駅まで歩く事になったけど、
案の定、私は蚊帳の外、、


恵都兄の隣は、由奈ちゃん。

その代わり、遥くんが私の隣に来てくれた。

「なんか寒いね、 今日は先輩とカフェ行くんだよね!
楽しんできてね」


「ありがとう!」

たわいもない話をしてると、駅に着いた。

「じゃ、俺、向こうの線だから!」

と言って行ってしまった遥くん。


また、私には苦痛の空間がやってきた。


3人で電車に乗った。


座る席はなくて、立ったままでいると、
大きな揺れに耐えられず、バランスを崩してしまったけど
恵都兄が無言で支えてくれた。


「あ、りがと…」


「ん」

というと、恵都兄は私から離れた。

たったその一言だけ……素っ気ない。


抱きしめたい…
困るかな、困るよね、昨日、家でも私は困ったんだもん。



チラッとみたけど、目は合わない。


どうして素っ気ないの?由奈ちゃんがいるから?
昨日の事があったから?



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