愛され妹っ。


「えと、私に何か用ですか?」


「…可愛い。俺と付き合って欲しいです、お願いします」


「‥すみません、出会ってすぐには付き合ええないので、お友達から…で…」

「なんで?彼氏いないんでしょ?」

「まぁ…」


「じゃあ、お試しでもいいので!付き合って下さ…」


ガチャ

ふわっと、恵都兄の香りがしたかと思うと
恵都兄に腕を引っ張られて、抱き寄せられた。

その瞬間、ホッとした。

「悪ぃ、早く勉強させたいから返してもらえる?」


バタン。

相手の答えも聞かずにドアを閉めて、
私は恵都兄に抱き寄せられたまま
部屋に入った。
< 12 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop