愛され妹っ。


2時間なんて、寝てしまえばあっという間で…


「おい、起きろ。夜更かししてるからだろ」

と、朝から不機嫌な声が降ってきた。


「…ん、ん?…なに?」

「なに?じゃなくて、学校の支度しろ。俺はもう出かけるからな」


と言って、支度をしている恵都兄。

「出かけるってどこ行くの?」

「買い物」


「え、待って!私もすぐ用意するから、途中まで、電車同じやつに乗ろぉ〜?」


「じゃあ、早くしろ、あと15分で家出るぞ」

ヤバい、置いて行かれる…!

大急ぎで用意するが、朝ご飯が食べられない…


「朝ご飯、食べたい…」


「じゃあ次の電車に乗れば?」

う、冷たい…


「そんな言い方はないんじゃない?優樹菜、次の電車に乗れるなら、俺らと行かない?」

と、遥くんが言った。


「でも、お友達いるよね…?」

「別に大丈夫だよ、職場の同僚だし、俺たちと行こっか」

「…え、っと」
昨日、告白してきた人もいるんだよね?


昨日の、あの、私が隙?を出してしまった、あの
現場をみた恵都兄の顔を見ると、またもや不機嫌そうな顔をしていた…




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