愛され妹っ。


「…大丈夫、私、ひとりでいくよ!1人で行けるもん」

そう言うと、遥くんは笑顔で分かった、気をつけてね?って
言ってくれたけど、


私が1人で行くと言った直後、

昨日、告白してきた人が
「俺が、途中まで送ってってやるよ♪」


「いや、お前は優樹菜の学校と逆方向だろ」
と、遥くんが笑いながらツッコミをいれていた。


「いやでも、俺は唯一、今日は仕事休みの1人なんだ〜♪
だから、別に逆方向でも、なんかあったら嫌だから、送っ…」


誰も、その人が私に告白しただなんて、
知らない。知ってる人はただ1人…


「送ってってやるから、早く飯食え」

と、恵都兄が、その人の言葉に被せて
私の腕を強く掴んで乱暴に
私を椅子に座らせた。

顔をみると、ギロッと睨んだ恵都兄の顔が
怖かった…

昨日のあの人に。

その人は怖かったのか、それから黙った。

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