愛され妹っ。
「てか、今日から、義理のお母さんがくるけど
大丈夫?まぁ、挨拶だけして、部屋に行けばいいよ」
と、遥くんはそう言って出かけた。
嫌だなぁ…
ご飯は食べ終わって、学校の荷物を2階に取りに行く。恵都兄も、付いてきてくれた。
色々用意していると、
「ほら、もう行くぞ」と急かす声。
恵都兄が1階に降りていくのを、追いかけて私も急いで降りていたけど…
「恵都兄、待っ…わあっ!きゃあっ!」
「っ、危ねぇ!ったく、なにしてんだよ」
恵都兄が振り返り、私を抱きしめてくれた。
「怪我ねぇか?ったく、階段降りる時は気をつけろよってあれ程言ってるだろ」
「う、うん…でも、恵都兄歩くの早いもん…追いつけないよっ、もっとゆっくり歩いてよ」