愛され妹っ。
「もしもし?今、教室、でたから、急いで行くから待っててね」
「急いで来なくても、待っててやるから」
「…」
真っ暗な廊下を、通る…
あれ、もう誰もいない?…そんな事はないよね?
とりあえず、走ろう、駅まで!
校門はあいていた。
まだ、大丈夫だ。
「今、もう高校近くまで来たから、迎えに行く」
「うんっ…ぐす…」
甘ったるい。とか、
そんな事で甘えてるんじゃないよって、
誰かに言われそうだけど、高校の前の夜の木が生い茂っていて怖い…
涙が溢れて、涙で目の前がぼやけてしまう…