愛され妹っ。

「電車、段差あるから気をつけろよ、どうせ
下みずに歩いてるから躓くだろ」

「大丈夫だもん!…よいしょ!」

もう、一言多いんだから…!
ピョンッと、電車に乗ると、

電車の中は、座る所がなくて、
仕方なく立っていると結構揺らいでしまって、
ちゃんと立っていられず、不安定で
右へ左へ、おっとっと!


「危ないから、俺にもたれとけ」

「あ、うん…」


そんな時、
高校生達がなにやら騒いでいた。

ザワザワ…


「あの子、めっちゃ彼氏にもたれてる〜」

「顔が好みだし、スタイルいいし可愛い」

「彼氏めっちゃクールじゃん」

「泣かされたのかな?目が赤いよね」

「ぶりっ子って感じもなさそうだよね!」

「純粋です!って感じで、好感度やば」

あの子って、どの子だろ?

少し気になって、キョロキョロしたけど、
他にカップルなんていなくて…


「ほら、帰宅ラッシュで潰れちゃうから。
俺が守ってやるから」


「…うん」

恵都兄は、私を壁ドンしてるように、人混みから守るようにしてくれた。



「やばいやばいやばい、私も彼氏にあんな事されたいし、言われたい」

「カッコイイカッコイイ、美男美女って感じ」

「年上彼氏、年下彼女かな?」

「社会人と大学生じゃない?雰囲気的に〜」

「やばい、彼氏の方が彼女にベタ惚れな感じしない?」

「彼女、天然そう、分かってなさそうじゃん?」


すごく、ヒソヒソ周りの高校生達が話してる。




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