愛され妹っ。


次の駅、さらに次の駅で、
2人、3人と、降りていく。

その度に、間に余裕ができて、安心できるようになった。


「ねぇ、カップルみた?」

「みたみた。彼女、あざとくみえない?」

「私は純粋です!って感じの雰囲気が
ムカつくのよ」



すごく綺麗な、私と同じぐらいの年齢の子が
私達をチラチラみて話していた。


え、私の事…?


「きゃははは!由奈、声、大きすぎ〜!」

「聞こえてないわよ、だって、頭悪そうなんだもん♪」
と、チラッと私を見て、バカにしたような感じで言った。


…やっぱり、私の事だ。

恵都兄から、サッと離れた。


「きゃはは!聞こえたから、今離れたんじゃない?やーだ♪由奈、意地悪ぅ〜♪」

「私のタイプじゃないし、電車の中でイチャイチャしてんじゃねぇよ」

キッと、睨まれた。
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