愛され妹っ。


「ただいま」


「あ、やっと帰ってきたか、恵都、優樹菜。
ほら、これからお世話になる新しいお母さんと
優樹菜と同い年の由奈だ」


「優樹菜ちゃんと、恵都君っていうのね、よろしく」
と、新しいお母さんは言った。

「由奈です、よろしくお願いしまーす」

由奈という子は、さっき電車で意地悪を言ってきた子だった。

新しいお母さんは、目付きが鋭くて、
私と気は合いそうになかった。


「…よろしくお願いします」と、恵都兄と2人で言った。


「由奈の方が、3ヶ月年上だからお姉ちゃんにはなるけど、2人とも姉妹になるから、仲良くして助け合いなさい」


「はい。お父様」

さっきとはうってかわって、おしとやかな声で
話していた。



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