愛され妹っ。

「お父様、由奈のお部屋はどちらですか?」


「一室、空けておいたから、そこで寝なさい。優樹菜、案内してあげなさい」


「あ、うん」

パタパタと、階段を上がり案内をした。

「由奈ちゃん…、こっちです!」


「フッ、あんただったとはね!電車で噂のカップル。てか、由奈ちゃんとか、気安く呼ばないでくれる?」


「え、でも、姉妹になったんだし、仲良くしたい…」


「由奈は仲良くしたいとか、思ってないから。
てか、カップルじゃないよね?だって、今も
リビングにいたわよね?もしかして、お兄さん?…それだったら、もうスクープすぎるわ」


「…」


「どっちなのよ、どうせ後からバレる事なんだから言いなさいよ」


「一緒に乗ってた人はお兄ちゃん」


「お兄さんとあんなにくっつけるなんて‥!」


「仲良し兄妹って言われてます…」

 
「ふーん。仲良し兄妹ねぇ‥
ま、いいわ。由奈、こんな大きな御屋敷に住むのは初めてなの、服とかも数枚しか持ってないから貸してよね」


由奈さんは、態度が図々しくて、すでに
私の方が下みたい。

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