愛され妹っ。


遥くんのお部屋を出ると、
ちょうど、私の部屋から、おばさんが
出てきて、近づいてきた。


「貴方、お兄さんのお部屋から出てきたわね?
仲良がいいのはいい事よ?だけど、由奈を独りで仲間はずれにしたら、ただじゃおかないわ」


キッと、睨むその姿は、由奈さんが睨んできた時と同じ…


憂鬱な気持ちになりながら
お風呂へ行く。

すると、由奈さんも来た。


「ねぇ、由奈が先に入るから、貴方、後にしてよ」


「どうして?」


「は?私がお姉ちゃんだからよ、あんたは妹」


言い返せなくて、
リビングで待ってる事にした。


リビングには恵都兄もいた。


「どうした?」

「私はその後だって。えへ…」


泣かないようにしてたはずなのに、
おばさんにも、由奈さんにも
キツく当たられて…

「ん?」

「お風呂、妹だから、由奈の次って言われてっ、おばさんもキツく睨んできて、怖くて…」


恵都兄は、ひたすら私の話を、何も言わずに
聞いてくれた。


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