愛され妹っ。
コン…
私がノックしようとドアを1度、軽く静かに叩いたけれど、私はやめた。

奥の部屋から聞こえる声。

「お兄ちゃん…?由奈と一緒に寝よ?」


「由奈、そんなキャラじゃなかったじゃん」


「寂しかったんだもん、本当だよ?」


「わーったよ、でもさ、優樹菜ちゃんは
居づらいんじゃない?俺ら兄妹が仲良くしてたらさ」

「由奈、あの子嫌い。みてて、すごく性格とか合わないしイライラしちゃうし」


…やっぱり、嫌いって思われてるんだ。。


「まぁさ、すごいブラコンだよな、兄貴達もシスコンって感じするし」

ブラコンと、シスコンって…なに??

「お互いが好き同士なんじゃないの?あはは!」

お互い好き同士…?
誰と誰が??

…と、色々頭の中で考えて、
私が部屋の前で佇んでいると
恵都兄が

何で入らないの?っていう表情をしていた。


「や、やめとこ…?今は…」


「…は?」

意味わからないと、言いたげな表情に
私は何も言えずに、
恵都兄はドアを開けた。

「ちょっ、待っ…」

そう言いかけたけど、もう遅かった。
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