その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党



ロビンは納得いかない顔で、健太郎を見る。
心配で心配でたまらないといったふうに目を細めて。


「加賀谷には明日一番で連絡を取る。
彼が本気でロビンの事を考えているか見定めて、それが分かったら彼にも協力してもらう」


「私は何をすればいい?」


健太郎はもう一度ロビンを抱き寄せた。


「ロビンはしっかり働く事。
そして、この家で自分の未来予想図をじっくり考える事。
今までできなかった事、ずっとやりたかった事、それを箇条書きに書いていってもいい。
ロビンのこれからの人生には晴れ間しかこない。
だから、やりたい事をいっぱい考えとかなきゃ」


…その隣には僕もいるよ。
なんて僕の勝手な想いは、今は封印して。


ロビンは健太郎の胸の中でぼんやりと考えた。
自由が一体何なのか分からなくなってきた。
もしかしたらこの安心感と穏やかさを与えてくれるケンの胸の中なのかもしれないなんて、そんな事を思いながら。
そんなロビンを強く抱きしめているはずの健太郎が、ロビンの首筋に顔を埋めてくる。


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