その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
「僕の言う通りにしていただけますか?
あなたのしてきた事にもよりますが、罪を受けるならば最低のラインまで落とせます。
大した罪でなければ不起訴で終わるでしょう。
脇田の事を慕っている人間が何人いるかにもよりますが」
「慕っている人間なんて一人もいない。
皆、首根っこを掴まれてるだけ」
健太郎はそこからは丁寧に分かり易くこれからの加賀谷の進むべき道を話し出した。
まずは結果を話す。
こんな未来が待っている事を保証する。
そして、手順に沿って話を持っていく。
健太郎は加賀谷を救う事を一番に考えていた。
そして、脇田を最大の罪で牢獄へ送る事。
ロビンの身辺を綺麗にしてあげたい。
そうする事で、救われる人達が山ほどいるのだから。
「あと、ロビンの事ですが」
ロビンに関しては加賀谷とは対等になる。
それはお互いの想いを痛いほど分かるから。
でも、健太郎は負けるつもりはなかった。
加賀屋は必ずロビンを諦める事になると確信していた。