その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党



「僕はロビンを愛しています。
ま、それはあなたも同じだとは思いますが。

ロビンに関しては…
僕は何があっても譲れない。
それは、ロビンに完全な意味での幸せを与えたいと思ってるから。

僕は加賀谷さんにロビンの前から消えてもらいたいと思ってます。
そうじゃなきゃ、ロビンの望む完璧な幸せはやってこない。

彼女は昔の自分を心の底から憎んでいる。
昔の自分に関わるものを全部捨てたいと思っている。
僕は彼女がそう望むならそうしてあげたい。
彼女の幸せになる権利を守ってあげたいんです…」


健太郎は加賀谷を直視している。
どんな表情をするのかとても興味深い。
その表情こそが加賀谷の本心を表しているから。
加賀谷は何も言わずジッと一点を見ていた。
健太郎はそんな加賀谷に今すぐの返事を求めなかった。


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