その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
「あ、そうだ。
ロビンは今週の水曜日で仕事がなくなるんだって?
それと、今は健太郎の家に居候してるんだったよね?」
健太郎は父の問いに返事をしないでいると、両親は顔を見合わせて頷いた。
それを見ていた健太郎は嫌な予感がする。
「ロビン、明日からここで住めばいい。
そこの離れを好きに使いなさい。
ファムさんが使っていた部屋はそのままにしてあるし、ファムさんが大好きだったステンドグラスも綺麗なままだから。
美智子さん、いいよね?」
「もちろんです」
ロビンはあまりの驚きに返事ができない。
そんな事になるなんて夢にも思ってなかったから。
「で、でも、私、在留期間が後三か月で切れてしまうので、一度ベトナムに帰ろうかと思っていて…
本当はママに会いに行くつもりだったのですが…」
「三か月も残ってるなら、大丈夫だよ。
あと、ベトナムには旅行でもしておいで。
だって、ロビンのママはここにいるんだし、ロビンは日本で生きていく方がいい。
仕事は、またちゃんとしたところを一緒に探そう。
それは私達に任せておいて。
だって、ファムさんと約束したんだから。
ロビンの事をよろしくお願いしますってね」