その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
健太郎の心にロビンの言葉は奥深く沈んでいく。
それは、健太郎がずっと追い求めていたやすらぎだった。
ロビンの消息が全くつかめない日々が続いた時、自分に何度も問いただした。
僕は何のためにロビンを探してるんだ?と。
それは言葉では言い表せられない。
心の奥底から湧き上がる純粋で単純な欲求だった。
あの日、突然に姿を消したロビンに、言いたかった事があった。
“ロビン、大好きだよ。
世界の誰よりもロビンを愛してる”
幼い健太郎の一世一代の告白は、今のこの時まで持ち越された。
「ロビン…
ママの前でキスしていい?」
ロビンは静かに瞳を閉じる。
健太郎はありったけの想いを込めて、優しくて心で繋がったキスをする。
ロビンのママに伝えたい。
このキスに偽りはない事を。
「いつか、ロビンが、自由を満喫して、自分のしたい事を全部やり切って、一息つきたいと思った時、その時は結婚しよう。
僕はいつでもいいよ…
だって、もう、僕達は何があっても離れる事はないんだから」