その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
でも、ロビンの微笑みは、健太郎の冷静な思考を完全に破壊する。
急ぎすぎだと今思った事をもう忘れてしまった。
ロビンと繋がる連絡先が早くほしくてたまらない。
何も言わず黙っているロビンに、健太郎はこう話す。
「ロビン、ここは日本だ…
僕の母国で、全てを把握している。
例えば、ビザの関係はどうなってるの?
在留カードはちゃんと持ってる?
ロビンはここ日本で快適に暮らせるように、僕はお世話がしたい。
ここで、こうやって会えた事に、そんな意味が含まれてる気がするんだ…
今度は僕が手助けしたい。
ロビンとロビンのママが僕達家族を大切にしてくれたように」
計算高いと言われてもそんな事どうでもいい。
日本に滞在している外国人の現状なんて考えれば簡単に想像がつく。
今までのロビンは正当な理由で、日本のビザをもらえてはいないはず。
多くの外国人はこの問題が一番のネックで、そして、この問題を解決してくれる救世主を待っている。
そんな弱みにつけ込むところが、僕の冷酷なところだろう。
特にロビンに関して言えば、冷酷でなければ守れない。
「私…
ケンを信じてもいいの?」