その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
そんな中、学ぶ事の楽しさを教えてくれた健太郎が目の前に現れた。
健太郎とずっと友達でいたい…
幼い頃にそう思っていた懐かしい記憶が心の中を満たしていく。
ロビンはハッと我に返った。
久しぶりに幼い頃の記憶が蘇ったせいで、何も頭が働かない。
ロビンは健太郎に手渡された名刺をジッと見つめる。
EOC…
ロビンだってよく知っている外資系の超一流企業。
すると、さっき別れたばかりの健太郎からメッセージが入った。
“ロビンは僕にとって大切な家族と同じだから
遠慮しないで、いつでも僕を頼る事
OK?”
ロビンは泣きそうになる。
家族という言葉をいつも恋しく思っていた。
“ありがとう”
でも、それ以上のメッセージは入れなかった。
健太郎に迷惑はかけたくない。
その気持ちの方が、今のロビンには大きかったから。