その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
それは健太郎も気になっていた。
でも、自分が手助けをすると決めた時点で、ロビンには嘘偽りのない人生を歩ませてあげたい。
その中で、確かに、この在留資格の問題は厄介だった。
簡単に入国管理局の首を縦に振らすことはできない。
すると、舟が面倒くさそうに口を開いた。
「明智君は、ロビンとの関係をどうしたいと思ってる?」
「関係?」
舟は困ったように肩をすくめる。
「余計なお世話だよな?
本当にそう思うよ。
実は、ソフィアから伝言を頼まれてて…」
「何でしょう?」
舟は疲れた顔で健太郎の顔を見上げる。
「恋愛禁止だとさ」
健太郎は苦笑いをするしかなかった。
そんな健太郎を見て、舟もあり得ないって言いながら笑った。
「凪にジャスにトオルに映司に、あ、俺も含めてだけど、皆、素敵な奥さんを見つけた事が悔しいんじゃないか?
明智君はソフィアの大のお気に入りだし、仕事の面でも相当期待してるみたいだし、それに若いし、明智君だけはダメよ!みたいなそんなノリだと思うけどね」
健太郎はますます苦笑いをするしかなかった。
「でも、ロビンとはそんな関係にはならないと思います…
自分ではまだ何とも言えない。
本当に久しぶりに再会したばっかりなので」