その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
ロビンはソファに座っている健太郎の膝に柔らかいブランケットをかけた。
もうすぐ五月になろうとしていても、夜はまだまだ寒い。
マンションのエントランスでずっと待っていた健太郎は、体の芯から冷えている。
ロビンは手際よくチャイを作って、健太郎へそっと渡した。
「美味しい…」
健太郎は心の底からそう思った。
ほのかな甘みの中にシナモンのスパイスが効いていて、冷えた体に温もりが戻ってくる。
「ケン、これからはここに自由に出入りしてほしい。
私に気を遣う必要はないんだよ。
だって、ここはケンの家なんだから…」
健太郎の隣に座ったロビンは寂しそうな顔でそう言った。
健太郎はそんなロビンを見つめながら、チャイを飲み終わる。
そして、マグカップをテーブルの上に置くと、健太郎はもう一度ロビンを抱きしめた。
「何でだろう…
僕はロビンをどう扱っていいのか分からないんだ…
今日だって」
「今日だって?」
抱きしめられたままロビンは健太郎に優しく問いかける。
健太郎は言葉に詰まってしまう。
でも、言わずにはいれかなった。
自分の気持ちを上手にコントロールできない。