甘くて意地悪な後輩クンの誘惑
よくもまぁ、平然としていられるものだ。
ある意味感心する。


というか、私に相談なんて今までしたことないくせに…

何か企んでるに違いない。

「いや、今いそがーーー
「可愛い後輩の頼みを断るわけないわよね!

ほら行ってらっしゃい宮城先輩!!」


加奈は私の言葉を遮りつつ、
青葉くんの前に無理やり押し出てきた。


「ちょ、何勝手に…!」


すると、加奈は小声で

「傷心中なんだから青葉くんに癒してもらいな☆」


と耳打ちし、ウィンクしてきた。
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