【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「水瀬、休憩?」
隣には白坂くんもいる。
ミルクティー色の髪が太陽の光を浴びて綺麗だな……なんて思ったら、つい見惚れてしまいそうだ。
「うん……澪ちゃんとお喋りしてて。弟がいるって聞いたから驚いたの!」
白坂くんは「あのちっちゃいのか」と、思い出したようにクスッと笑った。
自分の気持ちを認めてしまったら、不意に見せる笑顔さえもキラキラして見えるから、恋って不思議だ。
「園田はずっとうちの店の常連だからな。弟は園田にべったりで、見る度羨ましいよ」
鷹村くんは、ただただ怖い男子だと思っていたけど、澪ちゃんには結構直球だな……。
「……鷹村! またそうやって変なこと言わないでよ! わたしの話はいーのよ!」
澪ちゃん、顔が赤い……。
変なこととか言っちゃってるけど、しっかり照れてる澪ちゃんは特別に可愛い。