【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「ダメとか言うな。こんなん我慢しろって、拷問だろ」
って、言われても。
白坂くんこそ危機感がないんじゃないの!?
今は宿泊学習にきてるんだから……!
「こ……後悔、するかもしれないよ!? こんなところ、もし先生に見つかったら怒られるんだよ!?」
反省文じゃ済まないだろう。
無茶苦茶に口を動かしてこの状況を回避しようとする。
だけど、白坂くんには通用するわけもなく。
「後悔? そんなもんしない」
「私がするかもしれない……っ」
「させない」
きっぱりと言い切る白坂くんに、私は異を唱えることさえ出来なくなった。