【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
もしかして、あの夜のことと何か関係があるんじゃないかって思ってしまう。
だって、暴走族だよ……?
絶対ヤバいって。
そういう人達の幹部ってなんなのかよくわからないけど、暴走族って聞いたからヒヤヒヤしちゃうし心配するよ。
「……やば。普通に嬉しい」
「えっ? 何?」
周りががやがやうるさくて聞き取れなかったので、もう一回……と言おうとしたら。
「昨日は喧嘩もしてないし、そいつらに絡まれてたわけでもないよって言ったの」
……昨 日 は。
ニッコリ爽やかな笑顔を向けられた。
その笑顔が逆に怪しいって!
「そ、そっか! 知り合いってわけでもないみたいだし、よかったよ」
「───まぁ、今後は色々気をつける」
「う、うん!」
これ以上、追求するのはやめておいた方が身のためかも。