【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「やぁだよ。わたし、聞き分けよくないもんねっ」
モゾモゾとシーツが擦れた音が聞こえてくる。
このあと、何が起きるのか想像しちゃって、心臓がばくばくする。
やっぱり今からでも戻って、馬跳びしてた方がマシかもしれない……。
ゆっくりと踵を返そうとした直後、短い溜め息と舌打ちが聞こえて固まった。
今の……絶対白坂くんだよね?
と、思っているとベットを囲んでいたカーテンがシャッと開かれた。
「……っ!?」
「水瀬?」
ベットから立ち上がった白坂くんとしっかり目が合ってしまった。
「あ、あはは……って、あれ!? いつの間に白坂くんいたの!?」
わざとらしすぎるリアクションに、白坂くんがぷっ……と小さく吹き出した。
「誰その子? 凪のクラスの子?」
殺気を放ってこちらを睨む。
うわぁ……先輩のスカート短っ。
パンツ見えますよ、パンツ……。